三宝荒神 神崎神社  通称・「荒神さん」

鳥取県保護文化財第一号に指定されているのは、本殿建物。同第二号に指定されているのは、本殿及び拝殿の扉・向拝の彫刻である。本殿は、方二間(桁行2.06m、梁行1.91m)の権現造りで、通称八ッ棟造りと言っている。 正面の入母屋の屋根は長く伸び、軒は唐破風の向拝となっている。軒廻り繁、三方は勾欄付の小縁が設けられ、縁の腰組は三手先の斗きょうで緻密な構成からなる総欅造りである。

 本殿は、向拝の唐破風(菊、龍、葡萄とリス)、屋根下(鳳凰、龍、獏、蝶など)、木鼻(楓、菊、大根と鼠など)といった箇所に彫刻が施されている。また、拝殿の向拝には、天井に豪快な刀法で龍が彫られているほか、木鼻の獅子にも量感がある。

本殿・拝殿

 本殿は、鳥取藩のお抱え宮大工小倉園三郎によって嘉永6年(1853年)に建立されており、拝殿は小倉園三郎の孫、平次郎が明治12年(1879年)に建築完成した。

 なお、当神社の創建は定かではないが、現存する一番古い棟札は、元禄15年(1702年)である。

 棟札7枚も県指定保護文化財に指定されている。



鎮座地 
鳥取県東伯郡琴浦町赤碕210

御祭神 素戔嗚尊(スサノオノミコト)

例祭日 7月28日(27日宵・前夜祭)

その他 「県民の建物100選」にも選ばれている

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年間祭事

1月
1日
 歳旦祭
赤碕波止のまつり
2月
3日
 節分祭
6月
30日
 水無月の大祓式
7月
27日
 前夜祭 御旅所
28日
 例大祭(波止のまつり)
12月
31日
 師走の大祓式
   ※毎月28日 ご縁日

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

昭和55年ごろの風景

旧暦の毎月28日には、種・苗・農具の市が行われ、特に2月の「雛荒神」には、臨時列車が運行され、多くの参拝者で賑わった。

かつての賑わい1

 

かつての賑わい2

 

かつての賑わい3

 

かつての賑わい4

 

かつての賑わい5 かつての賑わい6